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健康の入り口-もみじ歯科医院

サルコペニアを防ぐ

2022-07-01

サルコペニアを防ぐ新型コロナ禍で在宅勤務が増えて活動量が減ったと感じている人は多いのではないでしょうか?活動量の低下は将来のサルコペニア発症に影響する恐れがあります。
中年期に気を付けたいことを2022年6月25日付の日経新聞が記事にまとめていました。


サルコペニアを防ぐサルコペニアとは「高齢期にみられる筋肉量咸少と筋力低下もしくは身体機能の低下」のことです。
筋肉は加齢と共に衰え、高齢になれば立ち上がりや歩行など日常生活の基本動作に影響が出るようになります。
以前は「老化」として片付けられていました。それが近年、筋肉量の減少や筋力低下があると転倒や骨折のリスクが高まる、手術後の死亡リスクが高まるなど様々な影響があることが明らかになってきて、今ではサルコペニアは疾患として捉えられ、重視されるようになってきました。

高齢者の病気と考えがちですが、もっと早い段階の40〜50代から予防を意識することが重要です。
筋肉量減少と筋力低下には、年齢に加えて、活動不足、栄養不足、がんなどの疾患が関係します。
高齢者では食事摂取量の不足から栄養不良も大きな問題となるりますが、中年期ではたんぱく質をしっかり摂取していれば栄養不足は問題になりにくいそうです。


サルコペニアを防ぐ気をつけるべきは筋肉量・筋力の低下、ひいてはサルコペニアの発症につながる活動量の低下です。

40歳頃から「若い頃とは違う」と感じることが多いですが、その段階で意識して筋肉を鍛える運動を生活の中に取り入れ、貯筋、すなわち筋肉量と筋力を貯めることがサルコペニアの発症予防の鍵となります。

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低気圧不調

2022-06-26

低気圧不調低気圧の接近とともに、体調が悪くなる経験をしたことはありませんか?近年、それらは「低気圧不調」や 「天気痛」などの名前で認知されつつあります。
気になるそのメカニズムと対処法を婦人公論2022年7月号と週刊朝日2022年6月10日号が紹介していました。
気圧が低い日や寒暖差の大きい日が増える梅雨シーズン。梅雨があけると今度はゲリラ豪雨や台風など、急激な気圧変化が起こることも多くなります。
そんなときに起こる頭痛や倦怠感、めまい、気分の落ち込みなどの不調は、近年、注目され、「気象病」や「低気圧不調」などと呼ばれるようになってきています。


低気圧不調中部大学教授の佐藤純医師は、これらの症状を専門に研究し、なかでも天気の悪さによる痛みの悪化や寒暖差による不調を「天気痛」と命名。

愛知医科大学病院・いたみセンターで国内初の天気痛・気象病外来を開設し、‟天気痛ドクター”として患者に向き合っています。

佐藤医師は「『天気痛』自体は命名される以前から存在したのでしょうが、最近は5月でも梅雨のはしりのような天候が続いたり、急な雷雨などで気圧が急変する日が増えたりしたことで、症状に悩む方が多くなっていると考えられます。
人類が発展する中で生み出した異常気象が、自分たちの体にストレスとなって跳ね返ってきている面もあるのでしょう」と話しています。

佐藤医師は、「気圧の変化を感じるのは、耳の奥にある『内耳』だと考えられます。耳の血行不良を改善するため、耳たぶを指でつまんで軽く引っ張る、くるくる回すといったマッサージをしたり、温めたりすることで、『天気痛』の症状を緩和できる可能性があります」として耳マッサージをすすめています。

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医療検査や治療はどれだけ必要?

2022-06-23

医療検査や治療はどれだけ必要?週刊朝日2022年6月24日号は、「高齢者の医療検査や治療はどの程度の頻度や内容が必要なのか」についての記事を載せています。

諏訪中央病院の鎌田實名誉院長は、「年齢と人生観で違う」といっています。検査を徹底的にしたい人もいて、年齢だけで必要か不要か決めるのは難しい。
「75歳まではいろいろな検査をしても、その後は人生観で、検査が嫌いなら、やらなくてもいいのでは」と話しています。

米国の内科専門医認定機構財団は不要な医療検査や治療をなくすため、「チュージング・ワイズリー」(賢い選択)の活動をしています。鎌田先生は『ピンピン、ひらり。』(小学館新書)で、この活動を紹介して、患者に本当に必要で、副作用の少ない医療検査や治療を賢く選択することを説いています。

チュージングーワイズリーは、〃鮃で無症状の人にPET、CT検査によるがん検診を推奨しない。PET検査とは検査薬を投与し、特殊なカメラで画像化し判断するもの。
通常の人間ドック検査に比べ、がん検出率は約20倍とされる。CT検査とは、部分的に体内の腫瘍の状態を見るもの。代謝の状態を見るPET検査と合わせ、より正確な検査ができる。
一方、放射性薬剤を用いるため、少ないものの、放射線被曝があるとされる。

また、健康で無症状の人に血清CEAなどの腫瘍マーカー検査によるがん検診を推奨しない。CEAは、がんの存在を示唆する腫瘍マーカーの一つで、腫瘍マーカー検査は血液や尿など体液成分を調べる。がん細胞が多いと数値が高くなる。
一方、飲酒や喫煙といった生活習慣などの影響で、がんと無関係に数値が高くなることがあり、逆に、がんでも数値が高くならないこともあるため、これだけで確定できず、参考になる検査の一つとされる。また、すべてのがんで、特定の腫瘍マーカーが見つかっているわけでないそうです。


医療検査や治療はどれだけ必要?さらに、7鮃で無症状の人にMRI(磁気共鳴断層撮影)による脳ドック検査を推奨しない。脳出血などのリスク発見に優れた画像診断検査とされる。
一方、安全性は高いものの、造影剤により、頭痛、めまい、吐き気、嘔吐などの副作用には注意も必要とされる。呼吸困難などの重い副作用が出ることがあるそうです。
不要な医療検査や治療を推奨しないチュージング・ワイズリーどおりでなくても、本人が望まない医療検査や治療をしない動きが広まるといいと鎌田先生は考えています。

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アーモンドミルク シニアこそ飲むべき理由

2022-06-22

アーモンドミルク シニアこそ飲むべき理由最近、スーパーでアーモンドミルクをよく見かけるようになりました。牛乳と豆乳に続く “第3のミルク”として注目を集めるアーモンドミルクを週刊朝日2022年6月24日号が紹介していました。


アーモンドミルク シニアこそ飲むべき理由アメリカでアーモンド農家の人たちの若々しさに気づき、約20年間アーモンドの研究を続けている慶応義塾大学医学部の井上浩義教授は「以前はアーモンドを粒のまま食べるのを勧めていましたが、子どもや高齢者の中には、粒をかみ砕きにくい人もいます。でも、アーモンドミルクなら摂取しやすくなります。

また、アーモンドミルクのほうが、そのまま食べるより栄養素の吸収率が2倍以上も上がるのです。ビタミンEは “若返りビタミン”とも呼ばれ、体内の酸化を防ぎ、細胞を若く保つ役割を果たします。

アーモンドはその含有量がトップクラス。ビタミンEは脂溶性ビタミンのため、食品の油や脂に含まれますが、年を取ると食事で脂をとること自体が苦手になりがち。
手軽にビタミンEをとれるアーモンドミルクは貴重です。植物などに多く含まれ、酸化しにくいオレイン酸はオリーブオイルでも摂取できますが、少し風味が強く、アーモンドミルクのほうが摂取しやすい。

私がアーモンドミルクを毎日飲んでいて実感するのは便通の良さ。市販のアーモンドミルクは粉砕したアーモンドを濾すので食物繊維が減ってしまいますが、私は自家製アーモンドミルク(別表)を作り、濾さずにドロドロの状態で飲んでいます。食物繊維をしっかりとれるのでおすすめです」と話しています。

アーモンドミルクは牛乳や豆乳に比べてカロリーや糖質量が圧倒的に低く、コレステロールもゼロ。たくさん飲んでも心配ないそうです。
井上教授は、「私が研究を始めたころは大都市でしか入手できなかったものが、今や全国のスーパーやコンビニで買えます。味もおいしいですし、ぜひ1日1本を習慣化してみてください」と話しています。

配信 Willmake143

脳梗塞防ぐ最後のチャンス

2022-06-20

脳梗塞防ぐ最後のチャンス「脳梗塞の前触れ発作」と呼ばれている一過性脳虚血発作(TIA)についての記事が2022年6月18日付の日経新聞に載っていました。


脳梗塞防ぐ最後のチャンス一過性脳虚血発作(TIA)は、主に顕動脈や心臓にできた血栓(血液の塊)が血流に乗って脳へ運ばれ、脳の血管を一時的に詰まらせることで起こります。

杏林大学医学部脳卒中医学教室の平野照之教授は「TIAを起こした人の6人に1人が3ヵ月以内に脳梗塞を発症する。そのうちの約半数は48時聞以内に起きるといわれている」と警鐘を鳴らしています。


脳梗塞防ぐ最後のチャンスTIAの症状は24時間以内に消失するとされていますが、聖マリアンナ医科大学東横病院脳卒中センターの植田敏浩センター長は「実際には数分から数十分、長くても1時間以内に消えてしまうことが多い」と話しています。

症状が短時聞で消えても「よくなったから大丈夫だろう」とは思わずに、速やかに脳神経外科や神経内科を受診することが重要です。


脳梗塞防ぐ最後のチャンスTIAの代表的な症状は「顔・腕・言葉・目」でチェツクできます。
顔の片側が下がってゆがむ、片側の腕に力が入らない、言葉が思うように話せずろれつが回らなくなる、片側の目が見えなくなる(一過性黒内障)などです。

TIA後に脳梗塞が起きる危険性を予測するとき、医療機関では「ABCD2スコア」 (表参照)が用いられます。
7点満点で点数が高いほど高リスクとなります。平野教授は「TIAが起きたときは、脳梗塞を防ぐ最後のチャンスと理解して、受診や生活習慣の改善など直ちに行動を起こしてほしい」と呼びかけています。

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夏の食中毒 どう防ぐ

2022-06-13

夏の食中毒 どう防ぐ2022年6月11日付の日経新聞に「夏の食中毒 どう防ぐ」という記事が載っていました。

食中毒は細菌やウイルス、キノコの毒などがついた物を食べて腹痛や下痢、発熱などを起こす病気です。特に高温多湿になる6〜9月は細菌が増殖しやすく、食中毒が増える時期です。

埼玉医科大学総合医療センター、総合診療内科・感染症科の岡秀昭教授は「発症初期に高熱が出てインフルエンザに似ているため“夏のインフルエンザ”ともいわれる。
ほとんどは数日で軽快するが、ごくまれに、感染から数週聞後に手足の麻庫や呼吸困難などを起こすギランーバレー症候群になることがある」と注意を促しています。


夏の食中毒 どう防ぐ食中毒はどう防げばいいのか。
最も重要なのが食品についた菌やウィルスを死滅させることです。それには十分な加熱が欠かせない。
「肉や魚はしっかり加熱する。特にミンチ肉は内部にも菌がいるため、中心まで火を通す」と曰本食品衛生学会長で東京農業大学の小西良子教授は助言しています。

小西教授は「まな板や包丁、ボウルなどの調理器具は、生肉や魚に使うものと野菜などに使うものを分け、使用後は十分に洗浄する」と話しています。


夏の食中毒 どう防ぐ菌を増やさないことも大切で、食品は購入後速やかに冷蔵庫で保存することです。

盲点は冷凍したものだそうです。「肉などを室温で解凍すると温度が上がり過ぎて菌が増えることがある。解凍は冷蔵庫で」と小西教授は付け加えています。

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いまこそ必要な、ヘルスリテラシー

2022-05-27

いまこそ必要な、ヘルスリテラシーコロナ禍が長引く中、ますます “ヘルスリテラシー” が求められる時代になりました。しかし、「日本人はヘルスリテラシーが世界の中で低い」というデータも上がっています。
ヘルスリテラシーは、正しい健康情報を選び、自らの健康を向上させる能力です。自分や家族の健康と命を守るために医療情報の選び方、活用の仕方について、婦人画報2022年6月号がとり上げていました。

新型コロナウイルスの感染対策を継続するなか、医療の現場を逼迫させないためにも、溢れる玉石混交の情報から信頼できるものを取捨選択する力が求められています。
ヘルスリテラシーは、正しい健康情報を選び取り、意思決定をし、自らの健康を維持、向上させる能力のこと。もし、がんなどの命に関わる病気にかかったとき、「怪しい医療に引っ掛からない」と断言できるでしょうか?教育レベルや収入が高い人ほど、怪しいがん治療にだまされやすいという研究もあるのです。


いまこそ必要な、ヘルスリテラシー残念ながら日本人のヘルスリテラシーは、諸外国と比べ “低い”という調査結果が出ています。

「日本でがん情報をネット検索すると、上位10のうち半分は怪しい。特に医療情報は広告が多すぎてニセ情報が多いので気をつけてほしい。
がんは、命に関わる病気。むやみに信じることは危険です。自分の健康と命を守るために情報を取捨選択する力が大切です」と日本医科大学武蔵小杉病院腫瘍内科の勝俣範之教授は話しています。

インターネット上には健康・医療にっいての膨大な情報があります。もちろん参考になる情報もありますが、そうではないものも少なくありません。

「標準治療、保険診療などのエビデンスの話は、面倒でわかりにくいかもしれません。そして信頼できる情報には、聞きたくない信じたくない話も含まれます。
医療情報は命に関わります。勇気をもって正しい情報と向き合ってほしいと思います」と勝俣教授は語っています。

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脳の前頭葉を鍛えれば若返る!

2022-05-24

脳の前頭葉を鍛えれば若返る!週刊誌サンデー毎日が「幸福の100年を生きる」と題した特集を始めました。
執筆は、30年以上にわたり、およそ6000人の高齢者を診てきた高齢者医療の専門医である和田秀樹先生です。同誌2022年5月29日号では、脳の中で最も早く老化し始める前頭葉をとり上げています。

和田先生はこう述べています。

「使い続けていたら歩行機能も認知機能もたいして落ちないのに、使っていないと衰えてしまう。これが老化予防の大前提だと理解してほしい。
使い続けることが運動機能も脳機能も老化予防の決め手なのだが、歳をとると残念ながらその意欲が落ちてしまう。男女ともに問題になるのは、前頭葉機能の低下だ。

前頭葉というのは人間の大脳半球の前のほうの部分で人間だけが発達していて、かなり大きな部分なのだが、長年、何の機能なのかわからなかった。
言語機能を担うのは側頭葉で、これが意外に衰えないから歳をとっても難しい本が読める。数学や図形の問題を解くのは頭頂葉の機能で、高齢でも「数独」が当たり前にできる。
私は年間100枚くらい脳のCTやMRIの画像を見るのだが、40代くらいから前頭葉が縮み始め、70代ともなるとはっきりと萎縮がわかる。この前頭葉の萎縮が加齢による意欲低下の重要な原因と考えていいだろう。

前頭葉というのは新奇なことを行うときに働くものだと考えている。逆にこの機能が落ちてくると生活がルーティン化、前例踏襲型になってくる。
早い人だと40代くらいから前頭葉の老化が始まるわけだが、このくらいの時期からそのようになる人は珍しくない。たとえば行きつけの店しか行かなくなるとか、同じ著者の本しか読まなくなるとかだ。
前頭葉を使うためには、その逆をすればいいことになる。たとえば、普段行かない店で食事をする。毎日ランチで入る店を変えてみる。普段読まない著者の本を読んでみるといった具合に。


脳の前頭葉を鍛えれば若返る!海外では、大学に入ると教授に喧嘩を売るような人が優秀とされるのだが、日本ではノートを一生懸命取る人が優をもらう。
会社でも新奇なことをやる人より、上司の言うことを聞く人のほうが出世しやすい。

要するに、これまでの人生で前頭葉を使ったことがない人が多いのがこの国の特徴だ。だから、ちょっと前頭葉を使う習慣をつけると若い人より前頭葉が働き、面白い高齢者になれると意識してほしい。
つまり前頭葉は若返るのだ。もちろん、これによって意欲の老化も防げるはずだ」。

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高齢者うつ

2022-05-20

高齢者うつ週刊文春2022年5月26日号は、「高齢者うつのサインを見逃すな」という記事を載せています。
5月、渡辺裕之さん(享年66)、上島竜兵さん(同61)と、60代芸能人の自死が相次ぎました。メンタル面の要因が指摘されています。


高齢者うつ高齢者のうつ病人口は年々増加傾向にあります。厚生労働省の「患者調査」(平成29年)によれば、躁うつ病を含む気分障害の患者のうち、35%を65歳以上が占めています。
慶応義塾大学医学部精神・神経科学教室教授の三村将医師は、「高齢者のうつは、60代、70代が最も多い。およそ10人に1人がうつを抱えていると考えられます」と語っています。

また、順天堂大学順天堂越谷病院メンタルクリニック教授の馬場元医師は、「うつ病は人と会う頻度が多いほどかかりにくくなる。そのため社会的孤立を防ぐことが重要ですが、コロナ禍で人との交流が制限されたことで、うつになる高齢者が増えてきています」と指摘しています。

高齢者の場合、どんな人がうつに陥りやすいのか。「『喪失体験』をきっかけにうつになる人が多いです。高齢者にとっての一番の喪失体験は、身近な人の死。中でも配偶者の死がストレス要因としては最も強い。
男性は退職後、女性は子供が独立した後に、それぞれ目標や生きがいを失うケースがある。そして健康の喪失。高齢者は持病を抱えていることも多く、それだけで気落ちする。
昔はゴルフでラウンドを回れたのに最近は回れなくなった、といった体力や気力の低下が原因でうつになる人もいます」と三村先生は述べています。
うつのサインにはどんなものがあるのか。一番自覚しやすいのが、睡眠障害と食欲の低下。朝早くに目が覚めて二度寝が出来ない早朝覚醒や、夜中に何度もトイレに起きてしまう中途覚醒などの睡眠障害が起きます。
食が細くなった、ご飯を美味しく感じなくなったというのも要注意だそうです。

そもそも、高齢者のうつは予防できるのか。規則正しい生活や運動といった生活習慣が第一ですが、食事にも配慮できる点はあります。
青魚やナッツ類に多く含まれるEPA、DHAといったオメガ3不飽和脂肪酸がうつ病に効果があると言われています。
内村医師は、「うつは、誰でもなると思ったほうがいい。しかし、症状が重くなるのを防ぐことはできる。そのためには周囲がサインを見逃さないことが重要です」といっています。

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頻尿

2022-05-15

頻尿60代以上の排尿に関する悩みのなかで、夜間頻尿は第1位、昼間の頻尿は第2位を占めています。
旅行に行けない、眠りが浅いなど、QOL(生活の質)を左右する深刻な症状です。なぜ加齢とともに頻尿が増えてくるのかについての記事が、週刊朝日2022年5月20日号に載っていました。



頻尿2003年に行われた大規模調査のデータによれば、頻尿の推定患者は3300万人(昼間)、4500万人(夜間)です。現在ではその数はさらに増えていると考えられます。
通常、成人の1日の尿量は約1500ccです。膀胱は300〜400ccの尿をためることができて、排尿の際には残りなく排出できます。単純計算で、トイレの回数は1日5回程度ということになります。
頻尿は昼間に8回以上行く場合、夜間頻尿は就寝中に1回以上行く場合と定義されています。しかし、夜、1回トイレに起きるという人は少なくないため、臨床の場では、2回以上を夜間頻尿とすることが多いそうです。
頻尿に悩む人が増えてくるのは50代後半からです。膀胱の機能低下だけでなく、尿の通り道である尿道も加齢によって働きが十分でなくなることが多いためでもあります。尿道には括約筋があり、締めて尿をこらえる/緩めて排尿するという働きをしています。

括約筋の締める力だけではなく、膀胱との協調運動がスムーズでなくなることが、頻尿などの過活動膀胱症状に関与しているのではないかと考えられています。頻尿や夜問頻尿は、確かに高齢になると増えてきます。


頻尿しかし、男性なら前立腺肥大症、女性なら過活動膀胱など、原因となる病気があることが多く、適切な治療を受ければ改善できるものがほとんどです。
『年だから仕方がない』と考えるのではなく、生活に支障が出るようになったら、かかりつけ医に相談することをおすすめしますと記事には書いてありました。

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