ドライアイ

2019-12-23

ドライアイ
ドライアイ目の表面が乾くことで様々な不快症状が表れるドライアイ。パソコン、エアコンの普及で患者が増えている現代病の一つです。
空気が乾燥しがちな冬場は一段の用心が必要な季節です。ドライアイの発症のしくみと備えについての記事が2019年12月21日の日経新聞に載っていました。


ドライアイ涙には2種類あるそうです。泣いたときに出る「反射性分泌の涙」と目の表面を常に覆い保護する「基礎分泌の涙」で、後者がドライアイに関係します。
基礎分泌の涙は油、水、ムチン(糖タンパク質の一種)の3層から成り立っています。
水の蒸発を防ぐ油、目を潤し角膜に栄養を供給したり異物を洗浄したりする水、水を目の表面に均一に広げて定着させるムチンと、それぞれ大切な役割を担っています。
基礎分泌の涙が減ったり3成分のバランスが崩れ涙の層が不安定になったりすると目の表面が乾いて傷ついたりし不快な症状につながるのです。


ドライアイ涙の量や質が変化する原因の一つは加齢で、年齢を重ねると涙の分泌量が減ってきます。もう一つの原因は生活習慣の変化です。

パソコンやスマートフォンの長時間使用によって、画面を凝視し続けると、まばたきの回数が減り乾燥しやすくなります。
コンタクトレンズの使用もドライアイを招きやすいそうです。涙がレンズに吸い取られ、蒸発しやすくなるからです。

ドライアイには現代病の側面があり、2016年にはドライアイの診断基準が改定されました。
従来は目の傷の有無が基準とされましたが、自覚症状と涙の蒸発の速さでドライアイと診断されるようになったそうです。
生活習慣の改善でも症状が治まらない場合は、眼科で点眼薬を処方してもらうことをすすめています。
かつては水分を補給し傷ついた角膜を修復する点眼薬のみでしたが、最近は涙の各成分に直接働きかける点眼薬が開発されています。
点眼薬は必ず防腐剤の入っていないものをすすめています。
涙が少ない人が防腐剤入りを使うと、防腐剤が目の表面にとどまり角膜障害を起こしかねないからです。

配信 Willmake143

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