がんより怖い「誤嚥性肺炎」

2017-06-09

がんより怖い「誤嚥性肺炎」
がんより怖い「誤嚥性肺炎」肺炎は今や、がんと心疾患に次いで日本人の死因第3位です。死亡者の9割強が65歳以上で、中でも猛威を振るっているのが 「誤嚥性肺炎」。高齢者の肺炎の7割は、これに該当します。この文章は、週刊新潮が2017年6月8日号で特集した “がんより怖い 「誤嚥性肺炎」 を防ぐ完全ガイド” の見出し部分です。

そして記事の最初は、こう始まっています。
「ものを食べる時、通常は気管が自動的に閉じる仕組みになっている。この反射的な働きが 「嚥下」 であり、誤って食物が入り込んでも 「咳反射」、つまりむせたり、咳き込んだりすることで排出され、ことなきを得る。
が老化に伴って反射神経や筋肉が衰え、あるいは脳疾患などを抱えると、このメカニズムが上手く機能せずに誤嚥を引き起こし、ひいては無菌状態の肺 の中で雑菌が増殖、誤嚥性肺炎を発症してしまうのだ。例えば2012年12月に亡くなった中村勘三郎さん(57)。同年6月に食道がんを告知さ れ、手術は成功したものの、8月には誤嚥性肺炎にかかってARDS(急性呼吸促迫症候群)を発症、回復は叶わなかった」のです。


がんより怖い「誤嚥性肺炎」肺炎は通常、発熱や咳、痰などの症状が思い浮かびますが、誤嚥性肺炎においては、初期段階でわかりやすい症状が見られないことが多いとのことで す。だから、特に高齢者の場合、わずかな体調の変化に気づくことが重要になってきますと記事には書いてありました。

誤嚥性肺炎に強い病院とは、まず良い呼吸器科医がいること。加えて、言語摂食機能障害のリハビリを担う言語聴覚士がおり、看護師や栄養士とリハビ リチームを作ってアプローチしている病院が望ましいとも記事には書いてありました。
神戸常磐大学短期大学部口腔保健学科の足立了平教授は、「健康な人ならば口内の菌が誤って肺に入っても、直ちに誤嚥性肺炎は発症しません。どうい う方が危ないかといえば、まず高齢者など免疫力がおちた人です。他の発症要因としては誤嚥が日常的にあること、それから口の中の汚れ。この3つが 大きな原因となります」と述べています。
肺内で増殖し、命までも吸い取ってしまう細菌は、言うまでもなく私達の口腔が起点となっています。まさしく 「健康は歯から」 で、マウスケアをおろそかにすれば、取り返しのつかない事態を招くことになるということです。

配信 Willmake143

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